26歳未経験からwebエンジニアに転職した女性の話
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今回は、未経験から独学でWebエンジニアに転職した26歳の女性の方に体験談をお聞きしました!
自己紹介
年齢は現在27歳、女性です。現在はWeb系企業での受託開発の部署におり、前職はコールセンターや事務を行っていました。
プログラムに初めて触れたのは大学生の時の教養の授業です。大変面白かったんですが、当時は文系だったこともあり新卒時に開発職は選びませんでした。
しかし、前職でVBAでマクロやデータベースシステムを組む機会があり、最初にプログラムに触れたときの感動が蘇りました。
次第にVBAだけでは物足りなくなり、開発職への転職を決意しました。
立派に聞こえますがもう半分の理由は、自由な働き方、自分の腕で生きていくことへの憧れです。
どうしても作りたいものなんてありませんでしたが、無事に転職できて何とかやっていけていますので似たような人もご安心ください。
選んだプログラミング言語とその理由は?
言語はPHPとRubyを学習しました。選択した理由はWeb系の企業において需要が高そうだったためです。
経験では、完璧ではなくても2つ学習しておくと企業の選択肢が広がりました。面接時に印象が良かったのはRubyでしたが、就職後の現在はほぼずっとPHPを使っています。
学習方法は?
独学です。
・書籍(「独習PHP」など):購入しましたが転職前はほとんど使い(使え)ませんでした。もっと後の購入でもよかったです。
・ドットインストール:有名な動画サイトです。各言語について基礎を動画で学べる他、簡単なアプリの使い方の解説もあります。
・Progate:解説スライドを読んだ後、オンラインでコードを書き、採点まで行える学習サイトです。転職前はこれが最も役に立ちました。一番のメリットは学習していて楽しいことです。
今だから言えることですが、もっと海外サイトに目を向けておくべきでした。
ドットインストールよりUdemy(ユーデミー) が、ProgateよりもCodeAcademyの方が内容も充実しており、何より一人で作品を作るための講義になっています。
上記がある程度終わったら自分のアプリを作るわけですが、いきなり環境構築を行おうとすると挫折します。はじめはCloud9など簡単な環境で作ってみて、慣れたら自環境の構築に挑戦するのがいいかなと思います。
プログラミング学習の上での苦労
独学なので当然、エラーが出て困っても質問する人がいないことです!頼みの綱は当然インターネットなのですが、情報が古かったり断片的だったりと、なかなか一手で解決には至らなかったです。
独学の人、特に初心者は特に作りはじめるまでが大変です。「インストール1つ無事終わったら今日はOK」のように、簡単な最小限のステップに分解することが嫌にならずに続けるコツでした。簡単そうに見えても実際やってみるとそうでもないので。
転職について
転職について言えることは、「早ければ早いほどいい」です。
私はちょうど1ヶ月前に誕生日を迎えていたので、26歳で初めてエンジニアとしての第一歩を踏み出しましたが、
数人の方に遅いと言われました(同じような方と話が弾むパターンもありましたが)。あと1ヶ月早ければ、と迷っていた時間が馬鹿らしくなりました。
もしエンジニアになりたいと思っている方がいたら、転職サイトへの登録や学習動画の視聴など簡単なことで構いません。
今すぐ半歩だけでも足を突っ込んでおくことをお勧めします。
おすすめ転職サイト・エージェント
一人で就活する自信はなかったので転職エージェント「WORKPORT(ワークポート) 」を頼りました。
時間も無かったのでそれ以外のエージェントや転職サイトは利用していません。結果的に利用して良かったです。
職務経歴書のアドバイスや面接対策のみならず、狙う会社の方向性や今後のキャリアについても話を聞くことができました。
転職するための準備
①「エンジニアになりたい動機」を整理する
私はこの作業に苦労しました。「楽しい」「面白い」という感情なんてなんとなく湧いてくるものなので言葉にするのが難しいのです。
考えれば考えるほど浅はかな動機に思えてきて、頭の中で他人からの反論が浮かびます(笑)そんな時はいったん言葉から離れて、何かプログラムを書いたり体を動かしたりした方が逆に良かったです。
それから格好つけようとせずに本音をノートなどに書いてみることが有効でした。「金が欲しい!」「引きこもりたい!」という本音からでも自分の理想のワークスタイルが見えてくることもあります。
それを「自分の夢は~」なんていう綺麗な言葉と混同してしまうからややこしくなるのです。ちなみに多少過激な表現でも、エージェントを利用すれば一緒に柔らかい言葉を考えてくれます。
この動機は職務経歴書のみならず、面接でもアピールできる1つめの武器になります。
②ポートフォリオを公開できるようにしておく
これは2つめの武器です。動機が口だけではないと証明できるのがエンジニアのいいところです。
これが準備できていない段階の面接と、準備万端の面接では担当者の受けがだいぶ違いました。もし現在見せられるものがゼロである場合、行うことは次の2点です。
- 環境の選択
仮想環境を構築した話は印象がよかったです。VMwareや最近はAWSが盛んですが、それらは最初何も入っていない状態なのでデータベースやApacheをインストールしてWebアプリとして動くようにする段階まで行います。Qiitaなどに環境構築の手順をまとめた記事があります。
逆に、成果物やアイディアに凝っていて作品自体に自信がある場合、Cloud9など環境構築不要なIDEを選択してもいいと思います。
- 何を作るかを決める
私は当時、正直作りたいものがなく、問題をプログラミングを使ってどう解決するか(速さ、使いやすさetc)を考える方が好きだったのでかなり悩みました。
結果的に簡易なメモアプリを作ることに落ち着きました。面接においては何を作るかはそこまで重要ではないそうです(よほど単価の高い案件を狙わない限り)。
エージェントの方にはHTMLとCSSのみでも可と言われましたが、面接後は簡易な掲示板アプリなどが丁度良いのではという印象でした。コードを書く際はドットインストールなどのサイトを参考にしました。
私の経験では、独学は面接の際のアピールポイントになりました。結局エンジニアになった後も自分で調べることが多いからです。
偉そうに書いていますが、実は私は全く準備せずに転職エージェントとの面談に行きました。
インターネット上では「○○をやった方がいい」「転職は簡単だ」逆に「未経験でエンジニアなんて馬鹿げている」等、雑多な情報が飛び交い過ぎていますし、直接話を聞いて戦略を練った方がいいと思ったからです。エージェントさんごめんなさい。
結局エージェントの方との初回面談の後に慌てて準備しました。これから転職をしようと思っている方へ、上記の2点はやっておいた方が後が楽です。
転職の際に気をつけること
未経験でも合格しやすい会社と難しい会社があることを理解しましょう。未経験可としている企業でも(書類選考は通るわけですが)、実際に面接してみると「その年齢で異業種に転職するなんて何かあったんじゃないの」「もっと地に足着けたほうがいいよ」なんて言われることもありました。
逆にベンチャー系など年数の浅い企業は快く話を聞いてくれるところが多かったです。相性の問題もあるので落ちることが続いても気にしないことです。
まとめ
プログラミングを学んで良かったことは多くあります、好きな分野で転職できた、企業に属する以外の道が開けた、行動力がついたということもありますが、何より休日が楽しくなりました。
以前なら人と過ごすか、読書や映画などコンテンツの消費しか選択肢がありませんでした。しかし今では小さいながらも「生産」ができるのです。
上に「作りたいものがなかった」と書きましたが、作りたい作品は自分の実力に伴って出てくるのだと気付きました。
これから学習する方へ。プログラミングはリスクなしでトライ&エラーが試せる数少ない分野です。ツールの多くは無料でインストールできますし、情報はインターネット上にたくさん転がっています。
自分に適性があるかどうかわからない、と迷う間に学習サイトに登録して手を動かしてみてください。楽しくて適性云々がどうでもよくなってきますよ。
独学で勉強する時間がない、もっと効率よく勉強したい、転職サポートもしてほしい、一緒に勉強する仲間が欲しいなど思われたらプログラミングスクールを利用したらいいのかと思います。